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「必殺!超A級のチャンプルー!」

「老夫婦物語2」


池の水位が下がり、コケが剥き出しになってるにも関わらず

水溜まりに取り残された鯉を、素手で、わし掴みしようとする無謀なジィさんがいた・・。


俺の忠告を鼻で笑い飛ばしたジィさんは、腕捲りして鯉にアタックするも・・


鯉の遥か手前で足を滑らせ、見事に汚泥まみれになったのである・・。

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タオルを渡した俺に、何度も頭を下げる老夫婦・・。

夫婦「ど~もスミマセンでした~!」


俺「いやいや!それより怪我はないですか!?」


(・・言葉はいらんのよ。)


夫婦「本当に有り難うございました~」


俺「・・いえ、い、良いんですよ!」


(だから、言葉じゃなくて・・!)



老夫婦・・去る。


(・・・!!・・ま、待ってくれ!もう少し話が・・!)


この老夫婦・・・


鯉を手掴みしようなんて、完全にドシロウト扱いしていたが・・


ありゃ相当なプロだな!


普通なら、これだけ親切にして貰った相手に対し、金一封の謝礼が妥当!


最低でもコーヒー一本は欲しいところ。


にも関わらず、一瞬たりとも財布の紐を緩める素振りを見せなかったではないか!


俺の下心が見透かされてたとでもいうのか!?


老夫婦よ・・


君達は、もう大丈夫だ!



いま流行りの詐欺に引っ掛かる事もあるまい・・。


仲むつまじく達者で暮らすがよい!



~Fin~