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ミカエル・スタンダード vol 13

さて店長の
ヤマザキさんから
出た言葉とは…

「アキボーもうロンドンタイムズは卒業だ!」

えっ?クビ?

という表情でヤマザキさんにたずねると…

ヤマザキさんは
笑いながら

「バカやろう!
独り立ちするんだよ!」

と言葉を続けた…

それはザ・ルーディーズが
ロンドンタイムズという
イベントから離れて

対バンありきの
新宿ロフトのステージへ
上がる…
ということだった…

つまり若手の登竜門から
卒業して
いよいよ
一つのバンドとして
独り立ちするということだ…

オレは驚いたよ…

実はオレは
3人バンドじゃなく
4人バンドでやりたかったわけで
まだ当時は
もう一人のギターを探してはいなかったから
万全の体制が整ってたわけじゃないんだよな…

それなのに
もう一つランクが上がるって…
それは
信じられない言葉だったんだ…

そのことを
ヤマザキさんに伝えたら
ヤマザキさんは

「分かってる早くギターを探せ!」

全く気にしてなかった…

丈慈とヘソにその話を伝えると
やはり
二人とも驚いていた…

こりゃギター探さないとな…
とオレたちは焦りはじめたんだよ…

でもしばらくは
3人バンドで続けていた…

そんなある日
布袋ちゃんが話があると
言ってきた…

当時布袋ちゃんは
オレたちのライブを
毎回観に来てくれてて

「ジャムみたいでカッコいいね」

ってよく言ってくれてた…

まあ布袋ちゃんとは
ロフトで毎日飲んでたからな(笑)

話とは
BOOWYがセカンドアルバムを発売するんだけど
その発売記念ライブをやるから
ザ・ルーディーズに
サポートで出演してほしい
というものだった…

断る理由なんて
どこにもないよな?(笑)

オレは直ぐに

オーケー!

と返事をした…


このお話以外にも
面白い話があるんだが

それは次回に(笑)


ザ・ルーディーズ
Singer
秋村恵丈